Hate⇒Adore




「…あたし、聞いてない」


ポツリと呟くように言った。



そうだよ…あたし、何も聞いてないからっ




『ん、まぁ今言ったからいいんじゃね?』



「…は?」


聞こえてたっ!?


てか何、コイツ…。



すっごく、腹立つんですけど!




そういえばさぁ…。



さっきから少し…いや、凄く(?)違和感あるんだよね。


…なんだろ。



「ん~」



あたしが悩んでいるとき、槻片くんが口を開いた。



『あんさ、俺の部屋どこ?』



「え、あ…左?」



…右はあたしの部屋だから。


確か左の部屋はあいてる…ハズ。



何故か反射的にこたえてしまったあたし。



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