夢の跡~はかなく消えて~
男性の単純な心の声を聞いた事がある。

よく、女性にも綺麗、可愛い、等と分類する事があるが……、何故か、
綺麗(美人)と可愛いについて、多くの女性は自分がどちら側なのか、
考えた事は無いだろうか……。

それでも……
奇麗(美人)だね。
と言われて、素直に喜んだ事あるだろうか……。
隣で、友人が『可愛いね』と言われた言葉に、
何処か、ジェラシーの様な変な気持ちになった事無いだろうか……。


この変な違和感……。


奇麗(美人)

……冷たい響き……

可愛い

……暖かい響き……



個人の捉え方なのかも知れないが、
不思議な感覚に陥る。

奇麗(美人)と言われて、どこか、損をした様な……。

それ以上も以下もなく、広がりがない、寂しい言葉だ…。




最初に戻るが、
男性の心の声とは。

【綺麗(女性)どんなに頑張っても自分には落とせない、相手にはしてくれない女性。
可愛い(女性)なんとか自分でも手が届く女性。】

こんな風に
部類して居る男性の使い分けもあると知ったらアナタならどう感じるだろう……。



奇麗(美人)なお友達の居る真紀が心配……?

裕二は、何を心配して居るのか……。


真紀も劣らず「まい」とタックを組める程の美形の子。


その証拠に二人が勤めたギャバクラは何処よりも有名店にのし上がり、ギャバクラからクラブへと内情が代わり、
金額も、相当なものだった……。


祐二は、
「まい」の存在を疎ましく始めから思って居る……。



真紀を家の中に押し込めたのも、裕二の願いだ。 自分が遊ぶ為なのか……。


真紀には全く持ってっ分からない。


一つだけ気にかかる事。 【男遊びが派手】
裕二は言った。

その言葉がずっと真紀には、引っ掛かるのだ……。

裕二との出会いは、
店内で……
初めての出会い。


その日「まい」は非番。 裕二の顔を知る事に成るには…… 半年近く後


なのに、
裕二はあの頃には
「まい」の話をして居た……。

『双子の子が働いてるって聴いたんだ……、
真紀ちゃんとまいちゃん(笑) 真紀ちゃんは分かったけど、まいちゃんは? 』……と。


今でも覚えて居る。



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