夢の跡~はかなく消えて~
♪♪♪メール。
裕『真紀ちゃん!ごめん 今夜ちょっと出てきま す』

Pm 6:45

いつもこの時間に裕二からメールが入る。

(ふんっ)!
また、なんだぁ
携帯のスケジュールを開く……
今週は、いち、にっ、、5日も続いてる、

……まぁ いっか、

裕二と知り合ったのは、
バイト先のキャバクラ、世に言う 客とキャスト
裕二は若いのに何となくオヤジぽくて、間違ってもカッコイイ部類には入らない、
ただ、(私達付き合うんだ)って 感じた。
身長だって私と同じ位でヒールを履いて並んだら見下ろしちゃう、
だけど……笑顔がカワイイ~優しくて 大事にされている!そう、想わせてくれる……。

想わせてくれる……だけだった。

こんな風に思ってしまう、自分が嫌い……。
一番、嫌ってた惨め臭い女、今の私がこうなるなんて……、

そう

思う自分に また苛立ちが走り、悪循環のスパイラルに居る。もがき這い上がりたい!

思えばおもう程、自分が消えていっちゃうなんて 思ったことも無かったのに……。
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