。*゚ Time of a dessert ゚*。【短編集】
『あ~…?』
『いい加減、誰かを一途に好きになってみたら?キスなんて簡単にできないっつの』
マニキュアの蓋の部分を
俺に向けキッと睨みつける
この女は向かいの家に住む
愛花と言う名前負けしてる
幼なじみだ
当たり前に恋愛感情には
なるわけじゃなく
キスしようとも思わない
『めんどくせぇ…』
仰向けになりながら
その辺に転がっていた
エロ雑誌を見て答える
こんなのは毎日で
愛花も気にしない
『修也…こっちこい』
『あ?』
いつの間にか塗り終わったのか
マニキュアゎテーブルの上
愛花はクルクルの目を
俺に向けて手招きをする
重たい体を起こし
お前が来いよ
そう言った