。*゚ Time of a dessert ゚*。【短編集】
『とれた?』
『うん大丈夫だよ』
少し赤らめたほっぺを
隠すように手で隠しながら
『上田君…ありがとう』
そう微笑んでくる
ほら…
やっぱり直視できねぇ
目線を逸らし
ん、
と返事をして隣に居る奴に
話しかける
『茉莉奈ぁほんと抜けてる』
『だって眠いんだもん』
話してるけど耳は完全に
相澤に傾いてる
はぁ…
いつも居るメンバーだって
のにろくに話しかけれず
目も見れずに?
俺だっせぇな~…
ガヤガヤとする教室から
段々と人が居なくなり
みんなが家へやら
部活へやら去って行く