。*゚ Time of a dessert ゚*。【短編集】
俺はと言うと
未提出の白紙の進路表と
睨み合いをしながら
シャーペンをクルクルと
回している
バスケの推薦でこの高校へと
入った俺
3ヶ月前に引退してから
俺はやることと言えば
進路を考えるか
寝るか飯食うかしかない
あぁ
あとは相澤の事だな
『上田君…?』
教室のドアから
呼び声と共に入ってくる相澤
なんというタイミング…
『ん?』
『何してるの?』
『進路表』
直視できねぇ俺は
情けないけど進路表に目を
落としたまま
どうもなぜか見つめられると
直視ができない
『決まってないのかぁ…バスケは?しないの?』
『しない、就職かな』
って言っても実際
どこで働くかなんか
決まってもない