。*゚ Time of a dessert ゚*。【短編集】


私はキーホルダーに
目線を落とす

なんか…
嬉しいかも



『ありがとうございます』


『ん、』


『あの…私…幸せになれますかね』


その人は私の質問に
ニコッと笑うと
昨日と一緒の言葉を言った


『動いて捕まえたら幸せになれるよ』


その言葉は
不思議に自分の胸に
素直に届いた


『あの…あなたは幸せですか?』


『僕は…幸せを捕まえる途中かな』


『そうなんですか』


みんな…
幸せになるために頑張って
頑張って動いて捕まえたのかな


私も…なれるのかな


『明日もここに来て?良いもの見せてあげる』


彼はそう言うと
じゃあまた明日とその場を
去っていった

私はしばらくそのベンチで
キーホルダーを見ながら
私の夢について考えてた



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