。*゚ Time of a dessert ゚*。【短編集】
恥ずかしいし…
それが昔からの夢でもあった
なんて言えないし…
『絹川さんは幸せは?見つかりましたか?』
『え?あ…はい』
はいって言っちゃった…
どうしよお…
『なんですか?良ければ教えて下さい』
彼も言ってたよね
幸せは掴みにいくもんだって
ここで動かなかったら
きっともう幸せは掴めない…
『私…小さい頃から好きな人のお嫁さんになることでした、でも恋なんてしてるようでできてませんでした』
『お嫁さんですか?』
『はい、現実的で理想的でしょ?なにかになりたいていう夢がなかったから』
『良いですね、幸せな夢ですよそれも』
彼の笑顔にドキッとしながらも
私は必死で伝えようとする
こんなに必死に想いを伝える
なんてなかったな
『でも…ようやくその恋というものに夢に近づけそうなんです』
『好きな人ができたのですか?』