不良姫と変態王子

プロローグ

小学校の頃からずっと家では独りぼっちだった私。


父も母も共働きでいつも家でお留守番をしていた。


そんな私は中学３の後半、寂しさから逃れるため不良グループと関係を持った。

そんな私には秘密にしていることがあった。

それは私が女だということだ。
私は女の自分が嫌いだった。
私の親は大企業会社の社長で、いつもみんなにあの【神崎】？と言われるのが嫌だった。
【神崎】という名前を背負うのが辛かった。

だから私は男になった。

私は誰にも【神崎】という苗字は教えなかった。


教えたくもなかった。


そんな私にとんでもない事件が起こった。

【お前…◯◯だよな？】

夜の公園に響く低い声。

ハッと私は振り返る。

すると少年はニッと笑い…
【…ついてきてもらおうか】
と言った。

必死に抵抗したが、みぞおちを叩き込まれ意識が遠退いた。