アタシのこと好き?
雄平の言ったことに
反応して
メイドが顔を真っ赤にして
俯いているのが分かった。
だから
本当なんだってことが
……………………分かった。
「なんでなんだよ!!!
オレなら、るいを泣かせないし
るいだけを見てやるのに……。」
机を蹴り飛ばして
雄平はあたしをじっと見た。
「るい、好きだ。」
静まっている空気の中
あたしは重い口を開いた。
「…………………雄平は
あたしが欲しい言葉を
全部言ってくれるね。」