アタシのこと好き?
第17章
「もしもし……。」
1コール目で
雄平のお母さんは出た。
まるで、あたしを
待っていたかのように
高笑いをしていた。
「さっきのメイドの電話で
掛けてきたのは、あなたよね?
調べはもうついてるのよ。」
「……………そうですけど。」
顔を見なくても
電話越しで伝わってしまった。
この人は危険な人だと。
「単刀直入に言うわ。」
何を言うかも分かってしまった。
深く目を瞑り
次の言葉を待った。