アタシのこと好き?




とりあえず

少しでも覚えてもらえるようにと

たくさんお話した。



「マキ、来い。」



お客様に気付かれないよう


小声で呼ばれた。





「何?」



「もう時間だから帰れ。

後、次までに髪染めてこいよ。」




「………ねぇ、あたし今日どうだった?

上手くやれてた?」


不安になりヒロの腕を

ギュッと掴んだ。



「下手くそだな。

もっと周り見て勉強しろ。

ま、初めから上手く出来る

奴なんていねぇがな。」



あたしはニヤリと笑い

その場から離れた。










< 224 / 296 >

この作品をシェア

pagetop