アタシのこと好き?




「桜木 律花。」


「はい。」


いつもと変わらず元気な声で

返事をするりっちゃん。



りっちゃんはあたしにとって

お姉ちゃんみたいな存在だった。



いつもあたしの背中を

真っ直ぐに

押してくれた人。




りっちゃんはモデルの仕事を


本格的にやるために


東京に行くから


ほんとに会えなくなる。


年に1、2回会えれば良いほうだと

思うけど、やっぱり悲しいよ。






















どうしよう、もう、あたし


涙が溢れ出して


止まらないよ…………………。




< 283 / 296 >

この作品をシェア

pagetop