逆転夫婦(仮)
「政宗様!準備が整いました」

小走りでやってくる小十郎の後ろには馬がいた

「ご苦労」

「政宗様、私達二人だけで行くのですか?」

「二人だけでは不満か?」

「いえ、念のために小十郎にも来ていただいたほうがよいのではと」

椛が最後まで言い終える前に政宗が

「俺は椛と二人きりで行きたいのだがな」

耳元で妖艶な声が囁く

「っ…わかりました。」

「では、参るぞ」

政宗の背につかまり、奥州を後にした。

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