逆転夫婦(仮)
-とある城-

重たく、分厚い門がギギギと音を立てて開いた

「疲れたか椛?」

「そのようなことはございませんよ」

馬を下り、屋敷へ入ろうとする

「なぜ貴様がここにいる!!」

屋敷内から声が聞こえた

「よう、石田」

「私の屋敷に許可なく入ることは許さない!!」

「三成様、こんにちは」

「っ!??椛もいたのか!」

「はい。お久しゅうございます」

「椛なら入ってもかまわん」

「まあ、ありがとうございます」

「なぜ俺は駄目なんだ、石田」

「私は貴様が嫌いだからだ」

そんなやりとりを椛は見ながらくすくすと笑っていた
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