茜色の空
俺が夕奈を幸せにしなくちゃ駄目なんだ。





・・・・・・この短い間にも俺はお前を幸せにすっからさ。


「なぁ、今日さ、お前に見せてぇーもんがあんだけど」


「なぁーに(^ー^)」



予定通り、6時に夕奈は屋上に来てくれた。



「まだぁ~?」


「まだまだ」


「目開けたいょー」


「まだ駄目・・」




よし・・・・もーいっかな。


「いーよ。開けて」


「ん。何だろう?」


すると、そこには夕貴と夕奈が出逢った時に見た『茜色の空』が広がっていた



「・・・・・綺麗」


「だろ。あと、もうひとつあるんだ」



「何!?」


「はい・・・・・これ。安いけど」



一応結婚指輪。


「俺と、結婚して下さい」



「・・・・・・・・嘘でしょ!?」



「嘘じゃない。前からずーと思ってた」



「・・・・・私で良ければ」


そして俺は夕奈に甘~い甘~いキスをした。


「式は退院してからな!だから、頑張れよ」


「うん・・・・・ありがと・・・・・・・・・・・・・・・・・っう!!」



突然車椅子から落ちた・・・


「おぃ!!大丈夫か?今連れてってやっからな!?」

・・・・緊急手術を行った。
「はぃ。離れて下さい。いきます。3、2、1」


夕奈。死なないでくれよな・・・・


式あげんだろ?まだ死なねぇーよな?


「もう一度いきます。3、2、1・・・「駄目です!!これ以上心拍数はあげられませんっ!!」



夕奈は、強いよな。大丈夫だよな?






・・・ピ―――――――――・・・




嘘だ・・・・・嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ・・・・嘘だ。


夕奈が死んだ?何かの間違いだよな?



「・・・・目、開けろよ・・・開けろよ!!
さっきまで話してたろ?式だって、挙げんだろ!?しっかりしろよ!!!!!」


「夕貴さん。残念ながら夕奈さんを助けられな・・・・・・」


「しってんだよ!!!!!!お前らは、死んだって一緒に涙を流すわけでもないっ!!!!!


ただ、突っ立ってるだけで、生き返るとでもおもってんのか?

お前らは、思わないかもしれないけど、俺にとっては『大事な人』なんだよ!!」



涙が止まらなかった。泣いても、叫んでも夕奈はもう、帰ってこない・・・



これからどうすれば良いんだよ…



っと、その時夕奈の服にある一通の手紙を見つけた。


・・・・俺宛だ。


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