涙が途絶える日まで
『そ、そんなぁあ。』

「しくったな。」

17分前に始まっちゃってるよ。

あーあ。

せっかくのデートが台無し。

「ははっ。そんな落ち込むなって。」

『別に落ち込んでないしっっ!』

いつまで強がるんだか。

「プリとり行く?」

『行くっ!』

こんな簡単で単純な女は逆にめずらしいかもね。

「どれがいーの?俺よくわかんない。」

『あれよくないよ。あーこれか、これ!』

やばい。女友達と来てる感覚入っちゃった。

ここはやっぱりあれにしよう!

『ね、來弥!あれにした。』

「おっけー」

『背景選ぶ?』

「お前選んでいーよ」

む。なんかてきとーだなおい。

『わかった。』

「全身写らなくていーの?」

『いーの。』

アップがいーんです!

カシャ!

あらま。にやけてるよ。

まともなの3枚しかない。

まずこのデレデレ度はばれたら相当はずかしいな。

『落書きはできるんだ?』

「へっ。」

なんてかいてあるんだろ。

『あ?い、し、て・・・』

「る。ふはっ。」

來弥がにぃーと笑うと

かわいすぎてかっこよすぎて

こっちまでふはってなる。

愛してるだって。恥ずかしいよ///

てか幸せだ。

こんな幸せでいいのかな?



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