涙が途絶える日まで
キーンコーンカーンコーン
「瑠ー美っ♪」
・・・。
あ、英玲奈(えれな)か。
『英玲奈。おはよう。お腹すいたね』
「うんだから早く食べよ?
時間なくなっちゃうよぉ!」
え?いやいや。
いくら私でも早弁はちょっと。
『ごめん。英玲奈。私そういうのはちょっと。』
「えー?お弁当なの?めずらしい。
私今日買い弁」
いや。だから私は無理だって。
てかまだ10・・・・
『12時・・・。ですか?』
・・・・・・。
『えええええええ!!!!!!』
やばいやばいやばいやばい!
ぼーっとしすぎて時間分かんなかった!
もう時間がない。
「留美っ!」
『ごめんっっ!弁当わすれた…。』
はぁ。
誰かに少し分けてもらおう。
「瑠美」
『ん?』
「やっぱりね。」
『うん?』
「はい。」
『え?』
私の大好きなメロンパン。
それにクリームパンまで!!!
「さいきんぼーっとしてること多いから
持ってきてないと思って
買っといたよ!」
『英玲奈ぁー!ありがとぉ~。
やっぱ持つべきものはとも・・・』
「手数料込み400円になります!」
ぐは。やっぱりね。
『はい。』
「ちょっと!200円しかないじゃぁん!」
『えへへー。英玲奈優女~♪』
でもなんだかんだで許してくれる。
英玲奈は本当に優しくて可愛くていい子なのに。
なんで私といるんだろう?
英玲奈。あなたがいなかったら
きっとこの学校でやっていけないよ。
私の全部を受け止めてくれる、
信友。