涙が途絶える日まで

「もう17時だ!」

「はやーい。」

『ね、この化粧全部落として

 英玲奈の化粧道具とか

 使って化粧していい?』

「いいよ~」

『やったー!』

私は自分の持ってた化粧落としで

全部落とした。

英玲奈は金持ちだ。

すごく人気で性能がいい

化粧品をたくさんもってる

うらやましいな。

『でーきた!』

「「「おぉー!」」」

来た時よりも

ナチュラルなネコ。

柔らかな感じの

ピンク系を使ってみた!

うん!

私の服には

こっちの方がいいかも!

「可愛い!」

「可愛いよ留美!」

『言いすぎだよー!』

内心嬉しいのは内緒。

「じゃ、髪やるよ!」

『おねがいします。』

「私は留美のために買って来た

 すっごく可愛いグロスしてあげる!」

 『可愛い~!』

「うちはね、香水だよ!

 男がきゅんとするような

 ピュアなのを選んだの。」

『すごくいい香り!ありがとう!』

英玲奈は私の髪をアレンジ、

絢奈はグロス塗ってくれて

梓なんて地味にとくいな

ネイルやってくれた!

みんな本当に親切で、優しくて、

ふふ。いい友達もったな。

「できた!」

『わぁー!すごいぷるぷる! 

 この色めっちゃ好き!』

「でしょー♪」

『へへ。ありがとう!』

「ネイルも終わったよ!」

『わぁ。リボン!水玉もすっごく可愛い!』

「喜んでくれてよかった。」

『ほんとありがとう!』

残るは・・・

髪の毛担当の英玲奈。

『どう?』

「ん、も~ちょっと!」

グサッ

『いってて!』

一瞬の痛みが襲ったと思ったら

すぐおさまった。

「ほい鏡。どう?」

『やーばい!かんざしだぁー!』

「可愛いでしょ。ガラス細工だからね。」

『大好き!ありがと!!!』

みんなに応援されて

こんなに嬉しい気持ちになれた。

早く來弥に会いたいな。
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