涙が途絶える日まで

來弥が立ち上がり、絵玲奈たちも私を見る。

「どーぞっ!いーち…」

その声に合わせて回る。

私こんな素直だったっけ…?

「にーい」

ラストだぁーっ

「さーん」

まわりおわった私は、その嬉しさでつい…

『わんっ!』

「ふ…」

「ふはははははは!」

『はっ!』

「あはははっ!留美、何でそんな嬉しそうなの~っ!」

「やべーっ。留美ってそういうキャラだっけ?」

來弥どう思ったかな? 変態とか思われたかも泣

「ちょっと?俺の留美いじめないでよ。」
『來…』

「いじめていいのは俺だけなのーっ」

『おいっ。』

けどまあ、俺だけって言う響き好き。

だから許してあげる★

『それにしても…今日すごい賑やかだね。』

「え、留美まじめに気付かなかったの?」

『へ?』

「気付かなかったって?」

「彩部、留美に今日お祭りって言った?」

「言わなくても分かるべ?普通…」

『お祭りーっ!?絵玲奈ゆってよぉ!』

「ごめんごめん。まじで分かんないと思わなかった」

『うぅ…っ』

浴衣で来たかったな…。

じゃないよ!まさかお祭りに行くんじゃないだろうね?

『あの、お祭り…』

「じゃっそろそろ行くか!」

「そだなーっ」

『えっ!!!!』

やばいよ。私お祭りだめな人なのに~

彼氏とだけは来たくなかった…。
< 22 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop