一途なつもり。

「あ、効いてきたっぽい。」

「へっ?効いたって何が…ひゃっ!?!」

肩を触られただけなのに
変な声が出る。

なにこれ。
おかしい。私じゃない。
じゃあ誰?いや、私。
でも違う。私違う。違う違う違う違う

「姉さん、何その声。」

夏樹がクスッと笑う。

「ち、ちが…あっ!?やぁっ…」

突然首すじを舐められ
またもや変な声が出てしまう。

「ちょっ、なつひ…!
ころままじゃあぁるじゅぅはひになっちゃふ…ひゃぁぁっ」

呂律が回らない。
押し寄せる快感の波。

夏樹に身を任せてしまいそうになる。

だめだ…!
冷静に冷静に冷静に冷静に冷静に
最後の手段。男の急所を蹴るしかない。

そして足に力を込めていたら、
突然電流が走った。

な、なつきが、
私のふくのなか、手を入れてる…?

と、同時に服を胸の上までまくり
上げられそうになる。

「やめ…!」

ガチャッ

「ただいまぁ~~」



沈黙。


< 36 / 37 >

この作品をシェア

pagetop