夏恋迷路◆だから僕らは夢を見た【短編集】


***


「!?」


びっくりした。まさか、気づかれたとは思っていなかったから。


「ずっとつけていたことは分かってるから、こっちで話そうよ」


いつから?いつからつけていることを分かってた?


不安...だった。
このままあの子に近づいていいのか。


「ねぇ早く!」


だけどあの子の顔を見ると、笑っていたから。


僕はあの子の傍に行った。


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