夏恋迷路◆だから僕らは夢を見た【短編集】
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「でもおかしくないか?幽霊って言うなら、君は一度死んでいるってことだろう?」
「そうだよ。でもね、神様は幼かった私にチャンスをくれた」
「チャンス?」
「そう。毎日、森の奥に建てられた私のお墓に毎日お花を供えること。そうすれば、お花が供えられているかぎり私はこの世にいられるの」
もしも僕が君の話を信じるなら。
君が毎日花を持っているのは、君が生きられるようにするためってことだろ。
そんなの、君がわざわざやる必要ないじゃないか。
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