夏恋迷路◆だから僕らは夢を見た【短編集】


「―――――君、―――なさい」


死んだはずの僕の耳元で声がした。

その声を耳を澄まして聞いてみた。


「夏木君、起きなさい」


は?

この声は何を言っているのだろうか。

僕はもう死んでいるのに、起きなければいけないのか。


でも何故か目が開くような感覚がして、目を開けてみると―――









いつもと変わらない授業風景だった。









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