夏恋迷路◆だから僕らは夢を見た【短編集】
「私もそろそろ潮時だって思ってた。
いいよ。君が別れたいって言うのなら私は別れる」
「そっか。今までありがとう。俺はお前の笑った顔が好きだった。俺のことは忘れてもっといい男探せよ?」
私は笑えたかな?
君が好きだった私の笑顔を、最後に見せることが出来たのかな?
それを知る術はもう無いけれど君が笑ってくれたから、私はもう満足。
...だけどね、君以上にいい男はきっと見つからないよ。
だって私は君のことが大好きだったから。君以上の男なんて見つけられない。