アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
人を喰らう
『くへー…………疲れた……』
レノは時計台の頂点に寝っころがった。
はぁ……人間界って、どうしてこう、疲れるんだろうねぇ……
『レノさんっ!なにサボってるんですかっ!』
は!?
頭上から、聞こえた聞きなれた声。
『ゼロっ!俺はサボってねー!』
『仕事が終わったなら、早く帰ってください。上のやつらにまた言われますよ。』
ゼロは呆れた顔で銀髪をかきあげている。
『ゼロこそ、早く帰れよー。』
『はぁ……レノさん。僕はテラさんに頼まれて、レノさんを連れて帰るために人間界に来たんです。』
う゛……マジかよ…
テラ、怒ってんの……