アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
『グレルがやればいいじゃねーか。リオと一緒に。俺とレノは忙しいんだよ。』
テラは平然と断った。
『いや、俺は人間界に仕事が残ってるし、リオは神の使者、つまり、天使に呼び出されてて、俺らはしばらく手が空かない。』
グレルは片手を俺に向ける。
その手をヒュッと上にあげると、風がブワッと俺を包んだ。
『うわっ!』
『この通り、俺は風だ。リオは火。テラは光。レノは…時間だ。今回はレノの力が一番必要だ。』
俺の力…?
『そーいうことか。なら、俺とレノが行くしかねーか。』
テラは俺を見て、ニヤッと笑った。