アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
『ちょっと、お前、来い。』
レノは千明の腕をつかみ、引っ張っていく。
『えっ!?レノっ!痛いってば!何!?どうしたの!?』
千明は騒ぎ立てる。
『お前、黙れねぇの?』
レノは千明を睨み付ける。
すると、千明は黙り込んだ。
大広間の端であまり人目につかないところでレノは立ち止まった。
『なぁ、お前、なんでここにいる。』
レノは真剣な眼差しで千明をみる。
『わからない。記憶がないの。いつのまにか、ここに居たの。』
千明は不安な顔に変わった。