アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
千明が落ち着くまで、レノは千明の背中をさすっていた。
『ごめんなさい。レノ。』
千明は顔をあげる。
『落ち着いたか?千明。』
レノは背中をさするのを止め、ゆっくり立ち上がった。
『うん。ありがとう。』
千明はまだ混乱しているようだった。
『さてと……どうするかな…』
コイツ、ホントに人間なんだよな。
人間界に送り届けるか?
でも、コイツ、こんなところに居たってことはなんかあるよな。
もし、死者で、人間界に送り届けたら、データが狂うな。