アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
『ちょっと、仕事。この部屋にいるだけで、いいから。』
レノは千明の返事も聞かずに部屋を出た。
management room と書かれた扉をノックする。
『ジュノ、居るか?』
『レノか?開いてるよ、どーぞ。』
そう声が聞こえ、レノはドアを開ける。
久しぶりにきた管理室は変わっていない。
真っ黒な棚に真っ黒なファイルがずらりと並べてあり、たった1つ、白い机が奥にある。
その机でパソコンをカタカタと打ち込んでいるのが、ジュノ。
キレイな栗色の髪に細身で華奢な体。
黒ぶちの眼鏡をかけている。