アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
すると、椅子をくるりと回して、こちらを向いたジュノ。
『どうした?なんか調べもの?』
ジュノは相変わらず、色白だ。
『あぁ。さっき、デイラー邸内で人間を見つけた。』
『人間?デイラー邸でか?』
ビックリしたのか、目を見開く。
『あぁ。千明っていうらしい。そいつが死者なのか、ただの迷子か、知りたいんだ。』
すると、ジュノはまたくるりと椅子を回して、パソコンに向かう。
またもや、何かをカタカタと打ち始めた。
『死者じゃねぇな。花屋敷 千明(ハナヤシキ チアキ)。16才。有名な大病院の一人娘。』
ジュノはパソコンの画面を見たまま、呟く。
『じゃあ、なんで………デイラー邸なんかに……』
『デイラーが喰おうとしたんだろ。』
『なら、大広間なんかにいるはずない。』