アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
感情
『このお屋敷、広いものね。ありがとう、レノ。』
千明は嬉しそうに微笑んだ。
『風呂とトイレは各部屋だし、食事も基本、各部屋で食べる。メニューは無い。好きなものを頼めばいい。あとは……何か生活する上で足りないものはここで供給される。』
レノは千明の部屋から、少し離れた、サービスルームを指差す。
『うん、わかった。』
千明はまたニコリと微笑んだ。
『いちいちニコニコしてて、疲れないのか?』
レノは千秋に苦笑い。
『全然。嬉しいから、笑ってるだけよ。レノは?楽しいとか、嬉しいとか、そう思ったら笑うでしょう?』
千明は微笑した。