アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
千明は勢いよくテラの部屋の扉を閉める。
そして、扉に寄りかかった。
そのまま、床に座り込んだ。
途端に涙が溢れた。
涙を拭いても、拭いても、涙は止まらなかった。
バサッと、黒い上着が千明の頭に投げ掛けられた。
目の前が真っ暗になる。
『そんなとこで何やってんの?』
その声には聞き覚えがあった。
声だけで誰かわかった。
『立てるか?』
いつもの刺々しい言い方とは違って、優しい声。
レノは千明を抱き上げた。