アナタの“魂-KOKORO-”いただきます




黒い上着にはまだ彼の体温が残っていて、温かかった。




上着をギュッと抱きしめると、デイラー邸で出会ったときの匂いがした。




ミントとレモンのようにスッキリした匂いだけど、少し甘い匂い。





千明は黒い上着をずっと抱きしめていた。







千明は抱きしめたまま、まぶたを閉じると、深い眠りに落ちた。










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