アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
部屋を進むと、千明はベッドに寝ていた。
何かを抱えて。
ん?さっきのジャケット?
レノは千明のあどけない寝顔とレノの上着を抱きしめてる千明を見て、少しほほが緩んだ。
サイドテーブルにトレイとミルクを置き、ベッドの端に座る。
千明の頬には涙のあとがあった。
レノは涙のあとを見て、立ち上がった。
レノが部屋を出ていこうとすると、
『行かないで…』
千明は体を起こし、レノを見つめていた。
レノはベッドの横にあるソファに座る。
サイドテーブルから、ミルクを取る。
『ホットミルク。甘いの、好きか?』
すると、千明は頷いた。
千明にミルクを手渡すと、ゴクッと、一口飲んだ。