アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
俺も急いで柵を飛び降りる。
あーあ、血だらけじゃん。
一華ちゃん。
レノは空中で両手を広げる。
ボワァンと黒い結界が広がる。
地面の直前でスッとレノは止まる。
あーあ、泣くんなら、死ななきゃいいんじゃんか………
結界の中と人間界では時間の流れる早さが違う。
結界での一時間が、人間界では一秒だ。
一華ちゃんの体を抱き上げる。
スワァと一華ちゃんの体が軽くなる。
一華ちゃんが目を開ける。
『長崎…一華ちゃん…でしょ?』
一華ちゃんは頷く。
『アナタの魂、いただきます。』
え……?
まるでそんなことを言いたいような表情をする、一華ちゃん。
俺は右手に鎌を出し、一華ちゃんの体に降り下ろした。
ブシューと血が吹き出した。
フワァと白い気体のようなものが出てきた。