しろくろ
「ボ、クはルクス・ブラッセと言います。
14歳です。」


少年は涙を拭い答えた
まだあどけない少年は名乗った歳よりも少し幼く見える
まあ、ほぼ同じ年の自分が言えるもんじゃないが

「今回の依頼内容は?」

「あ、はい
えっと、ボクは北部のはずれの小さな村に住んでいたんです。
貧乏だったけど
みんなすごく優しい人ばかりでスッゴいいい村だった …です。」

男の子はまた涙ぐんだ

「…でも変わってしまった。

今村は荒廃してみんな他の村に逃げて行ってしまいました。

でもボク達の家族みたいにお金がない人は
家と畑のある村を捨てて逃げられなぃ…

役所にも見捨てられた
だから、お願いします!!

男を…殺して下さい!!」


「ぇっち、ちょっとまって!
その男の人が何をしたの??」
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