しろくろ
短剣は地面に突き刺さった

「!!?
何処だ!!??」

辺りに煉耶の姿はない
焦った氷の彫刻はもう一本短剣を構えて姿を探す。

「ここだ!!」


グサッ

首、もとい首の部分にあった氷が飛んだ。

煉耶が両手でふりかざした刀が氷の彫刻を切り裂いた。

ドサッ

氷の彫刻は倒れボコボコと水に戻っていく

飛んだ首を煉耶に向けキッと睨む

「な、なんで!!?
貴方の両手は氷で動かないはずよ!!!」

「残念だったな
オレの能力は焔だ」

「なっ!!
…でももお御主人様は力を手に入れた
神の代理人にだって引けをとらないわ


貴方なんか御主人様に殺されちゃえ!!!」


そう言い残すと、氷の彫刻は溶けて水になり消えてしまった


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