しろくろ
ああ、この雰囲気は…

煉邪は扉の前で立ち止まった。いや、動けなくなった。

それを見た楓は苦笑いを浮かべた。そして煉邪に寄り添った

「ビックリした?ここの教会凄く本殿に似てるでしょ。私も最初驚いたの。
でも大丈夫。ここは第683世界の街外れの教会だよ。」

…そうだ。ここはただの田舎。
オレは自分にそう、言い聞かせた。

そして役たたずな自分の頭を本題に向かわせようと顏をきっと引き締めた



「で、今回の標的は?」


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