あのこになりたい
「咲のことずっとうらやましかった。むしろ妬んでた」
綾が私と同じようなことを言い出したので驚いた。
「咲はいつも物事の中心にいたでしょ?クラス委員でみんなをまとめて、何かあるとリーダーに選ばれて、運動会ではいつもリレーメンバーに選ばれて」
私が物事の中心?
「綾の方が中心だったじゃん。みんなからいつも手紙もらったり。遊びに誘われたり…誕生日なんてたくさんプレゼントもらって」
また綾が、
「でも、みんな相談する時は私じゃなくて咲に言ってたじゃん」
そう言い返して来た。
「綾は、『ア〜ヤ』とかニックネームあるのに、私なんか『咲ちゃん』そのままだよ。ひどい時は『岡田さん』だよ?」
そう言うと、
「でも、本当は『綾里』ってことみんなに忘れられて、年賀状とか荒井綾とかで来ちゃうんだよ?」
そう返ってきた。
「ぷっ…」
何…?
「しーっ。ヤバいですって、俊二さん」
綾が私と同じようなことを言い出したので驚いた。
「咲はいつも物事の中心にいたでしょ?クラス委員でみんなをまとめて、何かあるとリーダーに選ばれて、運動会ではいつもリレーメンバーに選ばれて」
私が物事の中心?
「綾の方が中心だったじゃん。みんなからいつも手紙もらったり。遊びに誘われたり…誕生日なんてたくさんプレゼントもらって」
また綾が、
「でも、みんな相談する時は私じゃなくて咲に言ってたじゃん」
そう言い返して来た。
「綾は、『ア〜ヤ』とかニックネームあるのに、私なんか『咲ちゃん』そのままだよ。ひどい時は『岡田さん』だよ?」
そう言うと、
「でも、本当は『綾里』ってことみんなに忘れられて、年賀状とか荒井綾とかで来ちゃうんだよ?」
そう返ってきた。
「ぷっ…」
何…?
「しーっ。ヤバいですって、俊二さん」