あのこになりたい
「そっかぁ…って今まで気づかなかったの…?」


呆れた顔で聞くとシュンは小さく頷いた。



「自分のことになると鈍感ってやつ…?」


私は笑った。



だとしたら、シュン…本当はお兄ちゃんと若菜さん会わせたくなかったんじゃないかな…



もしかしたら、シュンが若菜さんと付き合えることだってできたかもしれないんだから。



「なぁ、ゲームする?」


私が考え込んでいるとシュンが声をかけてきた。



「うん!」


これは…よくCMで見るやつ。



ゲームはほとんどやったことないけど…



楽しーい!!



「もう…疲れた…」


シュンはぐったり床に倒れた。



「おっさんだね…」


私はシュンを見下ろして言った。



「うるさい!!コノヤロー」


シュンは私を足で挟み込んだ。



「きゃあ!」


私はバランスを崩して倒れ込んだ。



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