君とは違う私の世界。
「あら 女性の扱い方をご存じなくて?まぁ あまり礼儀をお知りにならないようですし 仕方がないかもしれませんね。だけど あなたはあんまりだわ。私は 目が覚めたらココにいて よく分からないものに襲われそうになって とっても混乱しているのよ。あなたもそれはよく分かると言ったじゃない。
何の説明もなく 女性をココまで雑に扱うのは 一人男性として 恥じるべきではないの!?」
不安までをぶつけてしまい 少し後悔したが その気持ちもすぐにかき消された。
「言いたいことはそれだけか?悪いが本当に時間がないのだよ。早く歩いて こちらへ来てくれないか。」
呆れ顔な上に軽くかわされたことに 更に苛立ちが増す。
「まぁ こんなにも怒っているのに…!!」
それでも知らんぷりの彼にだんだん呆れてきて 仕方なく長い廊下を歩き始めた。
「イイか 部屋に着いたら一気に説明する。きっと 一度や二度じゃ理解しきれない。それなりの覚悟はしておくが良い。」
彼に追い付いたら言われた言葉。
すごく意味深そうで シェリアの鼓動を 強く大きく ドクンと鳴らした。