君とは違う私の世界。
「私はロジェルタ・バーニャじゃ。 ここを取り締まっとる。 キミのところで言う王じゃ。」
ゆっくりとした動作で ロジェルタが起き上がった。
それを非常識…改め ロアンが支える。
「こいつはロアン・ライアリー。 私の子分だと思えば良いさ。」
「…子分……。」
私の所で言う王……って つまりここは私の知ってる場所じゃない。
「えっと 子分ってことは息子とは違うのですか?」
「違うよ。 定めは自分が決める。」
……???
定めは自分が決める…ってつまり…??
だめ 意味がわからない。
「…分かりやすく 話してもらえます?」
眉を下げて笑うと ロジェルタが笑い返した。
「えっとだな 私は自らこの道を選んだんじゃよ。この道というのは ここデス・ヘヴェンに我が魂を捧げ___」
「ちょっと待った!!!」
またシーンとなる空気。
「あの 分かりやすく…。」
理解力がないという前に 何の話かがわからない。
暫しの沈黙を破ったのは ロアンの笑い声だった。