君とは違う私の世界。
訳の分からぬまま シェリアはしばらくその場に座り込んでいた。
だが 何も思い出せない。
「……私 朝ごはん食べたのかしら?」
「あれ 何時に起きたんだっけ?」
「…ママはいつ仕事に?」
「……私 どうかしてるわ…」
そしてそこまで思考が辿り着くと シェリアはやっと立ち上がりフラフラした足取りで 部屋へ向かった。
本を机に置き シェリアはしばらく ベッドで休むことにしたのだった。
_____ガタガタガタガタ。
酷く窓が揺らされる音に ゆっくり瞼を開いた。
すっかり太陽が昇りきり シェリアは時計に目をやる。
「…まぁ もうお昼じゃない。」
一体どれくらい寝たのだろう。
まだ 頭がガンガンするわ。
シェリアは重たい体を必死に起こし 机の上の本にそっと触れた。
「…どうしてこんな古い本が。」
本に触れた指には うっすらほこりがついた。
図書館で貸し出しをしている本が こんなにも古くてイイのだろうか。