クローバーの証

再び集まる時

１
今俺は２８歳。平凡な男をしている。毎日毎日同じ事の繰り返しをしている。上司に怒られ、小さいミスの繰り返し、辛い毎日がいつまでも繰り返される。あの頃の輝いていた俺は何処に行ったのだろう。一体何処に置いて来たのだろう…
「行ってきます…」
このセリフを何回言ったのだろう。誰もいない俺の部屋に言うのだ。言わなければ良いのだが何故か言ってしまうのだ。だがその言葉で変わることのない毎日が始まる。
「お前何回言ったら分かるんだ！」
「すみません！」
「神崎さん。気を落とさないで下さいね」
「あぁ」
上司に怒られ席に戻ると若いＯＬがお茶を置いてくれた。いつものことだ。俺は溜め息を着いた。何故俺はこの仕事をしているのだろう。最近よく思う。上司とは言っても俺より４つも年下の２４歳のキャリアだ。定時になり俺は片付けをして外に出た。空は夕焼けで真っ赤に染まっていた。ふとそ自分の昔を思い出した。。それもいつものことだ。本当に最近よく思う。何故俺は平凡な男になったのだろうと。
「わっ！」