烏鎮(うーちん) 上海水郷物語2
双橋
「周恩来という人は実に偉い人です」
「そうですね」
「日本の京都に嵐山というところがあります」
「ええ、私の故郷ふるさとです」
「そうですか!そこの亀山公園というところに周恩来
の碑があります。一度訪ねてみたいと思っています」
「亀山公園は私の実家のすぐ近くです。確かに周総理
の碑というのがあります、雨中嵐山とかいう。
子どもの頃によく遊びました」
「よくご存知ですね。まさしく雨中嵐山。周総理が
21歳の時に書いた詩です。雨の中に一筋の光がさして
緑と点在する桜の木が冴え渡る。暗雲の中一筋の光明を
見出したようだ、と周恩来は歌っています」
二人は双橋の北詰に着いた。
「ここでもし、二人が別れたとしても」
と言って静江を右に、孔明は左の橋げたを
歩き始めた。孔明は話し続ける。
「人生にはいろんなことがあるでしょう。
それぞれの荒波を受けながらも、なかなか
会うことができません」
「そうですね」
「日本の京都に嵐山というところがあります」
「ええ、私の故郷ふるさとです」
「そうですか!そこの亀山公園というところに周恩来
の碑があります。一度訪ねてみたいと思っています」
「亀山公園は私の実家のすぐ近くです。確かに周総理
の碑というのがあります、雨中嵐山とかいう。
子どもの頃によく遊びました」
「よくご存知ですね。まさしく雨中嵐山。周総理が
21歳の時に書いた詩です。雨の中に一筋の光がさして
緑と点在する桜の木が冴え渡る。暗雲の中一筋の光明を
見出したようだ、と周恩来は歌っています」
二人は双橋の北詰に着いた。
「ここでもし、二人が別れたとしても」
と言って静江を右に、孔明は左の橋げたを
歩き始めた。孔明は話し続ける。
「人生にはいろんなことがあるでしょう。
それぞれの荒波を受けながらも、なかなか
会うことができません」