烏鎮(うーちん) 上海水郷物語2

使命

「私は・・・・」
「あなたの事は手帳に書いてありました。
おじいさんも中国へ行かれたあなたの心を察して
この使命を依頼されたと思います」

「使命?」
「そう、使命です。祖母とおじいさんの最悪の
出会いを、孫達の最高の出会いにできれば
いいと思います」

「えっ?」
孔明は静江の。いぶかしげな顔をやさしい
温かい笑顔で包んだ。

「元気を出して、静江さん」
静江もつられて笑顔になった。

「一度しかない人生、もっとダイナミックに楽しみ
ましょう。いろんなことがあったほうが味がある。
僕はそう思います。全てのことに意味があると」

「全てのことに意味がある?」
「そうです」
「一度しかない人生?」
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