烏鎮(うーちん) 上海水郷物語2
「ええっ?」

「心配しないで、おじいちゃんの償いを果たして帰って
くるだけだから」
「おじいちゃんの償い?」

「うん、償い。そこから又私の新しい人生が始まるって
感じ。おじいちゃんに感謝してます」
「感謝?さっぱり分からないわ」

「それでいいの。とにかくいい事だから心配しないで」
「分かったわ、心配しない」
「オーケー。じゃあ、いただきます」

「元気が何より、いいことね」
「うん、とってもいいこと。フフフ」
静江は満足そうに笑った。

食事を終えると静江は荷をほどくまもなく
再び中国へ向かった。
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