ぼくはここにいます
「だいたい、どうしてそんなにモテたいんだよ」
僕は相沢のきれいな顔をみつめる。
太陽にあたったことが無いのかというほど肌は透明で。
猫みたいに挑発的な目。
「彼氏がほしいからよ」
そう答えた彼女と目があう。
「相沢なら誰に告白してもOKしてもらえるだろ」
僕は少しふてくされながら返事をする。
僕なんか、彼女がほしいと言うだけでもおこがましい存在だというのに。
「私から告白するなんて、ありえない」