スキのち好き。
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「えぇー?小笹、またフッたのー!?」
教室に戻って、親友の
春風マミ(はるかぜまみ)に、取りあえずさっきの出来事を話した。
「今日告られたのって、あのサッカー部エースの原田君でしょ?原田君めっちゃモテるのに、何で断ったの!?」
『だって私達初対面だよ?初対面の人といきなり付き合える訳ないじゃん!』
「そりゃあそうだけどさぁ…」
マミは不満気な顔で私を見つめてきた。
「…ねぇ、小笹は誰とも付き合わないつもり?」
『え、何で急に!』
「だって色んな人に告られてるのに、全部フッてるんだもん。……小笹、もしかして好きな人でもいるの?」
『ばっ!馬鹿!そんなのいるわけないでしょ!?』
「ふーん?」